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歯科医院経営者レポート2010年4月号
健康的に脳を育てる心学問

健康的に脳を育てる心学問

札幌農学校(北大の前身)の教頭職にあったクラーク博士(1826~1886 年)が、生徒に説いた【大志を抱 け】は万人が知っているが、《人間の性質が卑しければ、ろくな作物(臨床・商品・経営)ができない》と人の道を述べていたことはあまり知られていない。
詩人ヨハン・ゲーテ(1749~1832 年)は《私は何者であるか、と自らに問うことから人生がはじまる・・・
生きていることは意欲を持っていること、自分の意欲(志)を大切に育てる努力、それが人生である》という格言を述べている。意志・意欲を抱けばそのように脳が育つことを、脳科学者が証明する時代でもある。

☆人間学と脳、そして咀嚼機能

先月、(株)脳の学校(代表・加藤俊徳先生)主催の、 『脳リサーチフォーラム2010』を拝聴してきた。講演の中で、日本人の脳を健康的に育てるには、日本人が古来からDNAとして培ってきた利他心(和の根源)といった人間学を学ぶ必要があり、今後【一流の脳科学者は、人間学を知っている】あるいは【人間学が脳科学の最先端の課題になる】ことを、脳科学者は知る必要があると強調していた。

脳科学と人間学が合体の方向にあり、いよいよ人間学を語らずして脳科学も語れない時代に入っていく。学校教育を束ねる文科省も脳科学に注目しており、あらゆる業種業界が脳科学との連携を目指していく。
経験に勝る学問はないといわれるが、日本人の人間学・人性学・統治学は中国数千年の歴史的経験智学(孔子・ 老子等)を輸入し、それに日本人としての経験智を加えたものであり、歴史の風雪に耐えて生き残ってきたエキスの学問といっても過言ではない。

昨年、 巨額の脱税で世間を騒がせた脳科学者を名乗る東大教授は、マスメディアを賑わしているが心理学が専門であり真の脳科学者ではない。心理学者はエビデンスに基づかない事を教えるが故に、最終的にはカ リスマ性でしか人を引きつけたり訴えたりできず、新興宗教の宗祖と似たような存在でもある。
自己啓発セミナーも同様で、一時的にソノ気にさせるが数ヶ月後には元の木阿弥になってしまう。
多くの方々は読む・書く・分析解析・暗記等を司る左脳が発達する東大脳を評価するが、左脳だけでは人間の性質は歪むものであり、歪めば健康人性・経営も語れなくなる。左脳の成長と共に右脳も育てなければ脳機能のバランスが取れなくなる。
経営が経営者の人間性・人性観に左右されるという視点に立てば、左脳だけでは片手落ちであり左脳以上に右脳を養う必要がある。

ノーベル物理学賞を受賞した、アインシュタイン博士の相対性理論とシュレディンガー博士の量子力学は、同時代に生きながら相交わることはできなかったが、今後は検査機器の発達で合体が可能であり、そうなると医療の思想・概念が大きく様変わりする、と語っていた。
合体させたらノーベル賞ものとなるが、先生は脳が活性化している時の酸素交換原理(COE)を発見したことで知られ、これは1世紀以上前からの脳神経学の常識を覆すもので、多くのお医者さんにPETやNRI診断の再考を促す根拠になるといわれている。

又、2003年にノーベ ル医学賞を受賞した故ポール・ラウターバー博士が、生前日本では加藤先生が一番弟子と述べていたといわれるが、何故、日本ではノーベル医学賞が極端に少ないのか?

(以下略)

 

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