歯科医院経営者レポート2010年2月号
健康人性・経営を目指して
健康人性・経営を目指して
今日の組織化社会の常識を常識と錯覚し、又、堕落した大衆化文明を謳歌していると、個人では考えられ ない野獣的な禍を組織が引き起こし、結果的に社会は堕落し混乱して自浄作用を失い国家は破滅に向かう、と歴史は警告している。
時代は革新社会に向かっているが、新たな創造文化は堕落した大衆からは生まれない。偉大なる発見・文 明は、大衆化文明に迎合しない【少数の志士】によってのみ、創造されることを歴史は教えている。志士は
様々な矛盾や抵抗に遭遇し苦難の連続だが、孤独に甘んじ孤独を楽しむだけの気概気骨(志気)を持たなけ ればならない。
☆健康人性(経営)を目指して
人間の動物的な欲望(大脳辺縁系脳)を刺激し て成り立つ大衆化社会・文明は、多分に人間性を歪めるものがあり必ず堕落するようになっている。同様に欲望だけを追いかけ事業規模を拡大していくと、過激な運動を続ければ疲労骨折を引き起こすように、やがて事業エネルギーが疲弊し破綻することを、デパート・家電量販店等の倒産が教えている。
人間性が強欲に支配され飽くなき欲望を追い求めると、結果的に人間としての性質が歪む。運命は栄・枯・盛・衰の範疇を免れず、栄えれば枯れ盛んになれば衰え、その繰り返し。両親先祖が資産家だから子孫も資産家、というのは全くの誤解であり、栄えれば逆に枯れるものであり没落の運命を歩む可能性が一層高く なる。
釈尊は栄枯盛衰といったエネルギーの変化を 【諸行無常】という言葉で表し、あらゆる物事は常に移り変わっていく、又、生あるものも10~100年という歳月で捉えれば何時かは滅する運命にある、と説く。故に諸行は【無】であり【空】であると諭し、無であり空であることが理解できれば諸行への執着・自我が無くなり、強欲・我欲の煩悩から解き放される。あらゆるエネルギー(心身・経営・人性等)の諸行無常(移ろい=変化)を観じることが健康人性の要で、変化への適応力を養えと諭し、目先の現象や一時の利に惑わされると、物事の真理・深理も見えなくなり適応力を失う。
いずれの宗教も信じる信じないという次元で捉えると違和感を覚えるが、人性の真理を説き明かすのが宗教であり、善人として当然為すべき事や当たり前の事を諭すのが宗教、と受け止められれば違和感を持たなくなる。人間が欲望(善欲悪欲)を貪って生きることを否定しないが、当たり前の事が実践できないのは我欲に目が眩むからで、宗教が大衆化社会と価値観を同化させ、権益・商業・政治に手を染めるようになると必ず堕落する。
今夏の経営セミナーでは人間学・人性学の第二段階として、【健康人性の心得・心構え】 を題材にする予定です。
人間の性質を区分けすると【徳性と知性】に分類される。人間が人間として評価される、これが備わっていなければ人間として生きていけない、といった人間としての【本質的要素】が徳性。徳性を養うのが人間学の第一歩というか健康人性の要で、徳性には明暗があり、【明るい・清い・思いやりがある・感謝心・報恩心等】がある一方、【陰気臭い・汚い・ 我が儘・傲慢等】といった二面性(陰陽)がある。
(以下略)

