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歯科医院経営者レポート2009年12月号
生命エネルギーは 蘇生の繰り返し

生命エネルギーは 蘇生の繰り返し

貧乏の極みの家庭環境から西郷隆盛が輩出され、縁側を壊して飯を炊く困窮生活から勝海舟という偉大な人物が世に送り出されている。古から自己を偉大に創り上げる人物は、艱難辛苦を経験しながらも、公に尽くすという【志】を人性の指標としている。
動物人間が跋扈する現代社会は、自己阻害・人間性損失者を誕生させる。消費社会という鳥かごで飼育され、自己を養うことを置き忘れ、内なる【心が病んでいる】というのが実態。処方箋というか特効薬が【志にあり人間学】にあることを知る人は少ない。

☆性命エネルギー再生の要は、反省にあり

孔子(紀元前551~479 年)は【敬い】を、孟子(紀元前372?~289 年)は【恥】を盛んに力説した賢者として知られている。孟子は人間は恥じる心を養えば何とか救われるが、恥じる心を見失うと人格に致命的な欠陥が生じ、人間が人間として評価されなくなる、と警告している。

事業の継続的発展の根源は、経営者が恥じる心根を持っているか否かにある。世相が乱れに乱れている根本的要因は、指導者層が恥じる心根を持たなくなったことに起因する、といっても過言ではない。日本の返済不能な借金の額は、指導層が恥を見失うと国家運営もままならなくなることを教えている。これは経営にも人性にも当てはまり、身の回りの迷惑も省みず、勝手気ままに生きる動物的人間が報われることはない。

【聞くは一時の恥、聞かぬは一生(末代)の恥】という諺は、恥じる心を失っていると、自分の一生はおろか末代まで報われない、という警告でもある。【厚顔無恥】と言われるように、嘘を言っても恥じ入らない(泥棒の始まり)、身の回りに迷惑をおよぼしても平気でいられる動物人間が多くなってきているが、これは人間性というか人格の欠如が最も顕著な現象といえる。

【敬いと恥】は相待(相調和)するもので、表裏一体の関係にある。敬うから恥じ入り、敬わないか ら恥じ入らないという図式になり、人を敬う心根を持っていないから、恥じる心根が育ってこない。素晴らしい臨床家に出逢い、敬うことができれば己の低レベルの臨床を恥じる。恥じれば向上心や向学心が芽生え、そこから成長過程に一歩踏み出していく。

敬うことができないから、己の臨床の低レベルを恥じ入らない。恥じ入らないから今の臨床レベルで良い、と自己を納得させ向上心も芽生えてこない。両親先祖・古今東西の賢人・師(臨床・経営・人性の三師あり)といった尊敬する人物を心中に抱かないから、自分の人性は自分だけのものであり、勝手気ままに生きて何が悪い、という発想しか持てなくなる。

行き当たりバッタリの人性観というか、この世に自分を誕生させてくれた両親先祖をも敬いの対象にしなくなったら禽獣と一緒。このような方は経営者として失格の烙印が押され、朝露の如く消えていく運命にある。

(以下略)

 

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