歯科医院経営者レポート2008年12月号
順境経営に5:2:3の法則あり
順境経営に5:2:3の法則あり
立派な人物(上医)になろうとする人は、善き事を学んだり教えられると即座に【実行】する。
行動力があるという言い方もできるが、実行していくが故に善き事が身に付き善き縁がもたらされてくる。どっちつかずの人(中医)は善きことを諭されても、半信半疑で何事も中途半端に終始し実力もレベルアップしていかない。つまらぬ人間(下医)は善き事を教えられても、【馬の耳に念仏】というか上の空で聞き流す。場合によっては卑下したり馬鹿にしたり中には笑い出す人もいる。
上医・中医・下医にはそれぞれ似通った人性観が根付いている。
☆5:2:3の診療法則
人間社会を大まかに分類すると3:4:3の法則が当てはまり、世の中が乱れてくると2:4:4に変化したり、時には戦前の軍部が国家を支配したように 1:4:5ということもあり得る。
上士3割は世の為・人の為・社会の為という人性観を根底に、自己責任で人性を完結させようとする、いわゆる社会的エリート層と呼ばれる存在で、このエリート層が少なくなればなるほど国家体制は歪んでくる。これは経営にも当てはまり、ヤル気のある幹部や中間管理職が少なくなると、経営の根幹は空洞化し経営が蝕まれていく。
昨今、日本のエリート層における腐敗 ・汚職には目に余るものがあるが、真の意味でのエリートが少なくなっており、故に世相は乱れ社会も疲弊してくる。維新というか日本再生はエリート層の意識改革が要となるもので、その為、トップにはエリート層のお手本となる人格・仁徳者であることが求められる。中士の4割はどっちつかずの人性観で、下士の3割は社会や勤務先にぶら下がったり、あるいは両親先祖の動産資産を当てにして生きようとする面々。
しかし、3:4:3の中味を詳細に検証すると、エリート層の3割も3:4:3に分類され上士・中士・下士に区分けされる。同様に中士の4割も下士の3割も、それぞれに3:4:3に分類される。エリート層であっても守屋前防衛省事務次官の汚職事件が教えているように、地位役職を得たことが逆に禍となって犯罪に手を染めたり、名誉を手にしたが故に奢って晩節を汚すように、生涯にわたってエリートとして君臨することは難しい。
逆に中士であっても心機一転人性観を改め上士を目指す人もいるし、下士であってもおおいに反省し中士や上士を目指す人もいる。我々が生涯、人間学・人性学を学ばなければ救われない、といわれる所以もここにある。
医科の診療所経営は院長が60代であってもそれほど保険診療収入は減らないが、歯科医院経営は院長の体力勝負の限界を迎える厄年辺りから、保険診療収入がピークアウトし徐々に下降線をたどっていく。昨今、一件当たりのレセプトの平均保険点数が5年前の1,500点前後から1,200点前後に減ってきている。
大多数の医院はレセプト件数が伸び悩んでおり、同件数であれば保険診療収入が5年前より2割も減り、中には3割以上も減っている医院も存在しているものと思われる。今後の医療政策を考慮しても増収要因は見あたらず、年毎に保険収入は減っていくものと思われる。
(以下略)

