歯科医院経営者レポート2008年11月号
メディカル・コンシュマー(医療消費者)の動向
メディカル・コンシュマー(医療消費者)の動向
財産の財(貝+才)は【宝】の意。貝はお金の意で、宝は自らの才能で産みなさいという教えだが、才能は武器にもなるが禍の種子にもなる。才能が開花すれば成長発展がもたらされるが、使い方を誤ると破綻要因に化けてしまうという戒めの意も含まれる。才はわずかという意であり、人より技能が多少勝れているからといって自惚れてはならない。
才能を木々に例えれば成長を表現する枝葉であり、根や幹から枝葉に養分が行き渡らなくなると枯れてくる。根幹に相当するのが徳力で、才能を開花させようと望むならば、それに見合うだけの徳力を培養しなければ、やがて才能も枯れてくる。
☆メディカル・コンシュマー( 医療消費者)
映像等で富裕層と非富裕層の家庭を表現するのは意外と簡単だそうで、前者は部屋の中を綺麗に整理整頓し簡素な映像を流せば富裕のイメージになり、後者の場合は部屋中所狭しと物品を乱雑に並べ立てた映像にすれば貧相なイメージが伝わるという。
そういった視点で院内を見渡せば診療室および院長室・医局・スタッフルームは、それぞれの生活感というか人性観を表現する場となり、医院が衰退していくのか発展していくのかの未来像を投影する。乱雑な医院はそれなりの自己完結への道を辿り、整理整頓されている医院はそれに相応しい自己完結を目指していく。
従前から一流と二流・三流の営業マンの違いの一つが、身なりを含めた整理整頓にあると述べてきたが、物事の原理原則は経営にもあてはまり、医院は特殊だからということにはならない。逆の立場で物事を見たり考えるクセというか知恵を養っていただきたい。仮に自分が患者になった場合、整理整頓されている医院と、整理整頓および掃除が行き届いていない医院の、どちらで治療を受けたいと思うのか?前者を希望しながらも、自院が後者の状態ということであれば、物事の判断および組み立てが整理されていないと言える。
某院長は、自宅が狭く感じてきたので思い切って食器類や洋服等の半分以上を捨てたが、大して不便は感じなかったと述べていたが、今や暖衣飽食というか生活用品が身の回りに氾濫する環境で生活をする時代。そういった 環境を背景にする昨今の消費者は、低価格というだけで購入するという意識は働かないし、真心の伝わらないマニュアル型のサービスも評価しなくなってきている。
自分の生活をよりエンジョイするというか快適にする商品や、信頼関係の構築できるサービスを求め 、【快適と信頼】が消費者を引きつけるキーワードとなっている。
歯科医療においても低価格(保険診療)だけでは満足しない患者が徐々に多くなってきている。消費者ニーズはメディカル・コンシュマー(医療消費者)という言葉が物語るように、医療に対しても何等変わらない。入院する場合も個人のプライバシーが守られる個室を希望するとか、信頼を構築できるコミュニケーションとか、食事は温かいものは温かく、冷たいものは冷たく食べたいというように、医療を消費する場合も信頼と快適性を重んじている。
(以下略)

