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歯科医院経営者レポート2008年10月号
無はゼロの無にあらず 無限に発展する無

無はゼロの無にあらず 無限に発展する無

健康でありながらも、常に病的な事を【心配】していると、【心身】は病気があるのと同じ状態になる。運 が良くても不運な事ばかりを考えていると、悪運と同じ状態になるばかりか幸運も逃げていく。又、老後の健康や生活、そして年金云々が心配だと憂いてばかりいると、今の幸福な生活をも不幸にしてしまう。
肉体は【心】に支配されるものであり、人間が人間として生きていくうえで最も大切なのは、頭の善し悪しではなく心の善し悪しで、それに人性(経営)が大きな影響を及ぼしていく。心を支配するのが志の気、すなわち【志気】。

☆無から有を生むのがリーダー

無は皆無とかゼロの無ではなく、無限の成長発展 の可能性を秘める【無】で、全ての物事というか生命エネルギーは無から有力有能の有が生じてくる。列車の運行に例えるならば無は始発駅で、我々の人性に例えれば分かりやすく、誕生時は何の能力も身につけておらず無力無能だが、その後の学問や努力によって様々な能力を身につけ、社会的に有意義な存在として成長発展していく。

学問には日々の社会生活から知る【生知】、交流する人々や書から知る【学知】、苦労や苦難の体験から物事の真理や真実を知る【困知】がある。
人性(経営)のノウハウ となるのが困知で、人は艱難辛苦を乗り越えてこそ一人前に育っていくものであり、艱難辛苦は大成への一里塚と位置づけられる。そういった視点で捉えるならば苦労を乗り越えた代診終了後の新規開業は、歯科医師としての集大成の始発駅であり無と位置づけられる。そこから患者を含め様々な方々との出逢いがあって、大きく飛躍し成長発展していく。

良きにしろ悪しきにしろ様々な出逢いや経験があるから有力者に育っていくものであり、あらゆる出逢いは感謝の対象としなければならない。残念ながら 開業してもノウハウをもたず消滅(ゼロ)する医院が1~2割は存在するが、一般経済社会では創業企業が10年後も生き残っている確率は10%にも満たない。
過酷な競争社会であり、如何に歯科医院経営が恵まれているのか、あるいは生き残る確率が高いのかを知る必要がある。ぬるま湯体質でも経営が担えるということを。但し、恵まれた経営環境であっても、継続的に発展していくためには院内のリーダー(院長)は常に革新的な診療思想・体制でなければならない。そうしないと時代の変化に適応できなくなる。

歴史は変化の連続で成り立っており、いかなる経営も人性も革新的でなければ時代の変化に葬られる、というのが歴史からの教訓。しかし、一時の隆盛がもたらされればもたらされるほど、その環境に甘んじ革新者から徐々に守旧者に転じてしまう。世間で成功者と思われている人、あるいは地 位や役職の高い人ほど改革というか革新をあまり好まない。何故?

守旧派は今の体制を維持することで権益を守れるが、改革派は改革しなければ権益を手に入れることが出来ない、という構図になっており体制が変わると己の存在価値が低くなっていくから革新を好まない。これは一般企業にも当てはまり、言葉では革新改革と言いながらもトップや役員クラスになればなるほど進化を好まなくなる。

(以下略)

 

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