歯科医院経営者レポート2008年8月号
三つ子の魂百まで生きる
三つ子の魂百まで生きる
先月の弊社経営セミナーで取り上げた易学は、倫理・道徳を修養する学問であり、倫理・道徳を大切にするかしないかでは、人性や経営に甚大な影響を与え、それぞれに異なった結果をもたらすことを教える。
我々は才知才能を以て善を為し悪を為す。善を為すのはその人に功徳があるからで、功徳が薄いと悪徳に手を染める。培養された徳性こそが、その人の才知才能を正しく機能させる【師】であり、有徳業・悪徳業の分水嶺は徳性が身に付いているのか否かで決まる。徳性が才能を上回っている人を君子、才能が徳性を上回っている人を小人といい、徳性と才能が共に失われている輩を愚人(愚か者)という。
☆人間の精神
あらゆる生命エネルギーが健康的に成長発展するためには、中庸を根本とする【和】を大切にしなければままならない。中庸とは善悪を分別してどちらにも偏らないことをいう。和の対極にある不和はエネルギーの分散や破壊を招き、夫婦においては離縁の遠因となる。
大和の国あるいは大和民族というように、古来より日本人は大いなる和(平和・協調・共同)を尊んできた。全体というか村社会の和を尊ぶために、自利を控え目にして他利を重んじる奥ゆかしさを美徳としてきた。個人・利己主義を根底にする欧米人からは顔の見えない日本人とか、自己主 張せず控え目であるが故に何を考えているのか分からない日本人、と揶揄される所以もここにあるが、 精神構造が欧米化した日本人が多くなるに連れて社会が不和状態となり、結果として道徳は廃れ世相も乱れるようになってきたが、不和ほど健康を害する ものはない。
人間の健康は心身の大和(調和)によって維持されているが、不安やストレスといった外圧は心理 状態や呼吸器系に影響を及ぼし、心身に悪影響を与える。アメリカの大学で呼吸に関する研究が行われ、心理状態によって吐く息(滓)にも変化が生じることを明らかにしている。平常時に吐く息は【無色】 で、苦痛や悲痛な時は灰色、恥じらいの時は【淡紅色 】、怒っている時は【栗色】になるという。
一時間の憤怒や増悪は数十人の人間を殺すのに足りる猛毒(滓)を発生させるという。又、世界最古の医学書・素門には、人間のあらゆる疾患の根本的要因は怒りにあると書かれている。体内から発生させる猛毒がガンの発症要因と睨んでいるが、交感神経の闘争モードを全開にする憤怒は、目の前の相手を傷つけるばかりか自分自身の心身の健康をも毀損させる。
子供は両親の精神状態に敏感に反応する。両親の怒りは子供心に強い衝撃を与え、深層心理に大きな刻印を残す。幼児期に虐待を受けた人が後に我が子に虐待したり、あるいは十代で世間を騒がすような事件を引き起こすように、刻印はその後の人性のあらゆる病の引き金となる。
幼児期における両親の不和は、その子供の後年の様々な病の要因となるが、幼児期における家庭教育(主に躾)が宜しければ、十代での堕落や犯罪は極めて少なくなり、家庭教育の行き届いた幼児ほど将来大きく大成する可能性を秘める。
(以下略)

