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歯科医院経営者レポート2008年2月号
医院経営の再生療法

医院経営の再生療法

【長生欲・財貨欲・地位欲・名誉欲】が成長発展の根源であることは否定しないが、欲は貪り過ぎると火傷する。運命に逆らわなければ長生を願うこともないし、富みに固執しなければ過分な財貨は欲しがらない、また権力を求めなければ地位にしがみつく事もせず、出世を望まなければ名誉を欲しがることもない。欲とは空腹を満たそうとする心の意。
古から【偽】=偽装・偽善・偽造【私】=私利私欲【放縦】=でたらめ【驕奢】=おごりといった毒に中(あた)ると、物事の道理が支離滅裂になり、経営も人性も必ず破綻するといわれる。火傷や中毒の予防薬は、心のバランスすなわち中庸心にあり。

☆医院経営、再生への道筋

国民皆保険制度が発足した昭和三十年代半ばから、医療は社会的に聖域業としてもてはやされ診療報酬は30年以上右肩上がりに推移してきた。歯科医師のライセンスがあれば、臨床学を勉強してもしなくても、我が世の経営というか人性を謳歌できた時代でもあった。この頃の診療思想の中枢をなしていた治療中心主義や、患者は待っていても来院するものだという経営思想から脱却できていない多くの院長の経営が、様変わりした取り巻く環境と共におおいに病んでいる。

今や患者は進化した診療思想・体制で引き寄せる時代、ということが理解できていないことが根本的要因で、集患と医院のロケーションは基本的に無関係であり、患者を引き寄せる診療体制であれば、それこそ田畑の真ん中で開業しても患者は来院する。虫歯を追いかけるのではなく、予防中心の診療思想が尊ばれると頭では理解できていても、それが行動に移せない、あるいは衛生士を育てられないという院長がそれに当てはまる。

物事の育成成就の真理は何事も一緒で、種蒔きが事の始まりとなる。その種子に十分な水分と養分を与えて芽を出させ、その芽を大切に育てることによって、花が咲き美味しい果実が実る。そして、毎年美味しい果実を実らせるためには、土壌を耕して十分に養分を与えて改良を加えておかなければならない。
この育成成就の過程は歯科医師の人性にも当てはまり、歯科大学入学は、さしずめ種蒔きの時期で、代診時代は種子に養分を与えて芽を大切に育てる時期、花を開かせるのが新規開業だが、花が咲いたから果実が実るとは限らない。

代診時代に臨床学を疎かにしていると、栄養不足(低レベルの臨床)で花が枯れる場合もある。開業後も十二分に養分を与え続けて土壌を改良(臨床学と診療設備の更新等)し続けてこそ、歯科医師の人性が実りあるものに進化していく。日進月歩の歯科医療を鑑みると、うっかり改良を怠るということも許されない。

あらゆる再生療法(経営・人性含め)に当てはまる問題だが、その第一歩は【破壊】が最優先され、治療に例えるならば病巣や病原菌の除去であり、それらを除去しないと病原菌は徐々に増殖し病を重くして絶命に至らせる場合もある。

(以下略)

 

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