歯科医院経営者レポート2007年11月号
人性における働きがい
人性における働きがい
三種の神器に人性と経営を学ぶ
人性(経営)に目的もなく、あるいは理想・志・目標を持たないでいると、【酔生夢死】酔っぱらって生きているのか、はたまた夢うつつなのか死んでいるのか、自分が何のために生きているのかサッパリ分からなくる。それは人性の痴呆症を意味する。
【我・以・外・皆・我・師】あらゆる人々が人性の教師になり反面教師になる意を座右の銘にしていた文豪吉川英治は、【人を愛せない者に、自分の生命を愛せるわけがない】と述べ、人を愛する心根(仁)が育まれることによって、自己の人性が覚醒してくることを諭している。仁・仁愛の精神こそが最良の人性観・経営観を根付かせる。
☆人性において働く生きがいとは?
マニュアル・評価主義が横行する経済社会だが、日経新聞でサラリーマンの働きがいを感じる要素の調査結果を公表している。非常に的を射た結果であり、我々にも大いに参考になり教訓となる。
働きがいはサラリーマンだけに限った問題ではなく、人性および経営というものを考えると読者全員に当てはまる問題。換言するならば院長・スタッフ全員(衛生士・技工士・受付・アシスタント等)に当てはまり、何故働くのかを真摯に自らに問いかけていただきたい。食うためだけに働くのであれば人性も味気なく、食べては寝そべるその辺の禽獣と一緒で、魂の抜けた檻の中の動物と何等変わらない。
我々は人性を謳歌するために働き、又、常に繰り返される喜・怒・哀・楽を味わうというか楽しむために働く。あらゆる結果は全て因果応報の原理が働くものであり、その原因と結果を会得するのが人性の最高の学問。喜びや楽しみを味わうためには、憤怒・悲哀を経験しなければ味わえない。辛(労働の意)い想いをすることで幸(一+辛)せを味わえるものであり、幸せを味わうためには辛い労働を経験しなければならない。
人間は欲望(善欲・悪欲・我欲)を貪るために生きるものであり、一時の幸せに決して満足しないという特徴がある。数千万の預貯金で満足するかというと、詐欺商法に多くの凡人が数千万円単位の投資をして紙くずに化けているように、悪徳の欲望を貪り過ぎると辛い人性というか不幸を招き入れる。幸と不幸は表裏一体であり、常に繰り返されるということを肝に命じておかなければならない。
働く生きがいを感じる要素の上位に【自分の成長】と【達成感】と【職場への貢献】と【社会への貢献】、【顧客からの評価】が連なり、次が【会社からの評価】と【賃金】となっている。自分が進歩発展することを一番喜ぶのが自分ということを取り上げたことがあるが、いみじくも調査結果はその事を裏付けしている。
逆も真なりで、自分が変わることを一番嫌がるというか畏れるのが自分であり、人間はヤル気(陽性)とヤル気無さ(陰性)というように、二面性を併せ持っている。自分の成長を喜ぶ人性ほど味わい深いというか幸せなものはない。成長発展して喜びを味わうには、何が必要か何をしなければならないのか?
(以下略)

