歯科医院経営者レポート2007年7月号
経営の総論 常に創造的発展
経営の総論
常に創造的発展
小学は【道徳(仁・義・礼・智・信)】を学び、【躾】を主に身に付ける学問で、要が【仁】。思いやりの心(利他心)を養えば、患者や身の回りと相調和してくる。
大学は小学を習得し、己を修めて人を治める【修己治人】の学問。その大学に【国(経営)】を治めんと欲する者は、先ずは【家】を斉(ととの)い、家を斉えんと欲する者は、先ずは我が【身】を修め、我が身を修めんと欲する者は、先ずは我が【心】を正す。我が心を正さと欲する者は、その意識を【誠】にする。我が意識を誠にせんと欲するものは知を【致・いたす=叡智】、とある。儒教の開祖・孔子は誠を神の領域と奉り、我が心を誠にすることによって心が正され、己も医院経営も治まってくる、と教えている。
☆事業の根本は、創造発展にあり
世の中の世は30年で社会が様変わりする意。10年一昔といわれるが10年前にパソコンや携帯電話、そしてインターネットがこれほど普及(変化と進化)すると誰が予測できたでしょうか?
今やインターネットは国民の大多数が活用しており、無視できない存在となってきた。歴史は極一部の方々が社会現象から時代を先読みし、果敢にチャレンジしていくことを教えているが、経営者(院長)には社会エネルギーの方向性を鑑み、常に時を先読みすることが課せられる。
又、歴史は社会も歯科医療も日進月歩で進化し、換言するならば変化の連続であり、変化によってあらゆる物事が進化していくことを教えており、社会の進化に則していくのが経営であり人性となる。10年といえば開業時に設備投資した診療器材の全てが、減価償却を終え帳簿上の資産価値はゼロになる。
減価償却は先に全額支払ったものを、毎年資産価値の目減り分を何年間かに渡って経費計上する。支払先が無いだけに計上分だけ手元にお金が残る。換言するならば再設備積立金であり、10年前後での入れ替えを心掛けていただきたい。多くの院長は15~20年後となっているが、患者は【最新の診療技術と最新の診療機器で受診したい】という願望を抱いており、診療設備の陳腐化は集患に大きな影響をおよぼす。
筆者が、この生業を長年続けてきて教えられたことの一つが、開業時の臨床レベルが社会的に通用するのは、欲目に見て10年前後ということ。多くの院長が 10年前後で、臨床および診療設備の節目を迎える。
臨床を学び続け、ひとつの果実になるまでは、桃栗3年柿8年といわれるぐらいの期間を要する。ということは開業後経営が順調に推移する3~5年後から、臨床学の研鑽に懸命に取り組んでいかなければ、診療思想・体制が陳腐化していく。相撲の社会では3年先のために今、稽古すると言われ、その苦労が報われるのが3年先。これは投資無くしてリターンがあり得ないように、あらゆる物事の因果応報の原理に当てはまる。
(以下略)

