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歯科医院経営者レポート2007年6月号
経営の総論【人財の育成】

経営の総論【人財の育成】

聖徳太子の十七条憲法は国家統治(経営)の要を要約した秘伝書。第一条に【和を以て貴しとなす。忤(さか)らうことなきを宋とせよ・・・】というように和を最優先している。これは上と下が和らげば何事も成就する、ということを説いている。
和というものは【礼】を根本とし、礼儀・礼節・儀礼という視点から推し量ると、権威・権力・利己主義あるいは私利・私欲・傲慢は、最も平和を乱し不和を招き入れる。不和を中和させるのが反省。医院経営においても院長とスタッフの和こそが発展の要となる。最後の十七条に【大事な事は独断するべからず、皆と論ぜよ・・・】何事も独善的に陥らず、皆の知恵を集約すれば打開の道筋が見えてくる、と説いている。

☆経営の総論シリーズ(2)

この世に長所だけの人間、あるいは短所ばかりの人間も居ない。経営者・指導者だから全てが優れているとか、全てが長所ということもありえない。長所と短所を併せ持つのが人間であり、頭脳は優れているが人間としての性質が悪いというように、長所も場合によっては短所に評価される場合もある。
短所も見方によっては長所になる場合もあり、ちょっと努力してなおせば長所に置き換わっていく。長所と短所は表裏一体、短所も用い方如何では長所に転じさせることも可能となる。人間を一面ではなく、多面的にとらえるというのが一番適切なのではなかろうか。

経営は経営者がスタッフを教育し、教化して導いていくことにある。人間の本質としてぬるま湯体質を好むというか、手抜きを覚えたりというように意外と狡猾的である。この図式は経営にも当てはまり、世の多くの院長は楽して稼ぐことを求めたがるが、逆にその心根が経営を病ませる。

教化の教は自らがお手本という意であり、院長(経営者)自らがお手本となってスタッフを進化させ、導いていかなければならない。院長自らが臨床等を学ぶ姿勢を示さないと、スタッフ(代診含め)も学ぶことを良しとしなくなる。言葉だけで人間が変われるか、というとなかなか難しい。子は親の鏡というように、スタッフの言動は院長の常日頃の言動を表現する。

【経営の要】は素養のあるスタッフを、人格形成を根本に、財産としての職業人に育て上げることにある。経営の妙味もここにあるが、要であるだけに難易度も高い。しかし、スタッフ教育を怠っていると場合によっては経営破綻の要因にもなってくるものであり、スタッフ教育(図書研究費)への出費を惜しんではならない

多くの院長の悩みもスタッフ育成にあるはずだが、先ずは医院の社会的存在意義を明確にする理念を掲げているのかどうか。理念に基づいた経営が成されているのかどうか?理念を明確にすることで自分達の働く意義、そして患者への貢献が明確になってくる。
常識のある人間であれば、存在意義が認識でき、ソノ気になれる。そして、指導者として相応しい教養があり人間性なのかも問題となるが、教養は先哲賢人の養書を熟読していくことで身に付いてくる。

(以下略)

 

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