歯科医院経営者レポート2007年3月号
性命力を養えば、経営が養われる
性命力を養えば、経営が養われる
栄華を極めた平家も、没落後には【平家を滅ぼすは平家なり】と言われたように、自らを滅ぼす者は自らであるという教訓。人類の歴史は、あらゆる禍福は自らが引き起こすことを教える。
現状に甘んじ危機感を抱かない医院に成長はもたらされない。院長(経営者・指導者層)
は常に【これでいいのか、何か足りない】という危機感を抱いていなければ、徐々に医院の性命力が弱まっていく。失うものが多いと錯覚している人ほど、新しい事にチャレンジすることを畏れる。畏れに惑わされないことによって成長がもたらされる。金や物といった財産は二次的なものであり、真の財産はその人の【心】にある。
☆性命力を養う時代に
従来と比較し経済社会においては製造力・営業力・智力、そして人間性においては【品格・人格・人間 力・心力・性命力等々】がだんだんと弱まってきて いるといわれる。それを教えるのが数々の欠陥商品の露見、多発する弱い者虐め、氾濫する殺傷事
件や自殺、引きこもりやニート等々の従来では考えられないことが引き起こされている。
中学生や高校生あるいはプータローでも安易に海外旅行にいけるように、金や物が容易く手に入る金満社会であることが一因として上げられる。また、福祉が充実し過ぎて、真の意味で人間として生きる人性の座標軸を見失っているからと見ている。軸を見失えば枝葉現象に精神が不安定になり、性命力も弱まってくる。金満社会は金や物だけでは精神的満足は得られないということを、社会現象そのものが教えており教訓としなければいけない。バブル経済の拝金・拝物主義の悪因が、今になって病となって発症したのであろう。
家庭生活の集合体が社会。その家庭生活が家族と仲良く暮らす一家団欒の場ではなく、それぞれが勝手に生活を営む合宿所というか、寮のような存在に成り下がってしまっている。会社に束縛される父親は会社優先の生活、母親は母親を否定して女性としての生活を謳歌し、子供達は個室で自分勝手な生活を営み、一家が揃って仲良く食事するのが非常に珍しいというのが実態。
子供達が最も母親からの愛情と受け止める、真心のこもった手料理は食卓に出されず、多くはコンビニ等でお金で買ってきた料理が並べてあるだけ。お金だけでは子供達の真心には響かない、ということが分かっているのかどうか。家庭においてそれぞれが勝手に振る舞えば、家庭の集合体である社会も似たようなものになってしまう。そこには社会的教養も、マナー・エチケットも心得ない人々が暮らす社会が構成される。躾もせず道徳も教えない。従って、何が正しいのか悪いのかもわからずに子供達が育ってくる。故に社会道徳が乱れるのは当然 となる。
人間の性質として甘やかされれば、あまやかされるほど、当然の帰結として力強く生きようとする性命力も弱まってくる。
(以下略)

