歯科医院経営者レポート2007年2月号
青い鳥は何処にいる?
青い鳥は何処にいる?
新春号で新年の意を書きましたが、新(辛・木・斧)と似た文字が親。この場合の木は子供で、苦労しながらも子供の成長を温かく見守る、あるいは子供に手を加えて成長を促していく、これが親の意。
子供に創造発展の人性を歩ませるのが親の職責だが、子供(木)の特性・個性を無視し、親のエゴで育成してはならない、ということを教える文字が困(囲+木。育て方を間違えると木(子供)
の成長が抑)圧され、困難に陥ったり困窮したりする。教育の教はお手本の意、両親がお手本となって子を育てる、これが教育本来の姿。
☆青い鳥とは
藤井という名字と日本の象徴・富士山をもじって、不二家という屋号を用いる菓子メーカー・不二家が不祥事で崖っぷちに立たされている。不祥事の根本的要因は創業家一族による会社支配の権力争いが根底にあった。覇権争いが最優先されることにより社員は自己保身を最優先し、最も大切に扱われなければならない商品の品質が置き去りにされてきた。結果として劣化した商品を販売し、そのことに危機感を抱いた社員からの密告で不祥事が露見した。
個々の歯科医院においても似たようなケースが時々見受けられ、院長と奥様が主導権争いを演じていると、スタッフは誰の言うことを優先すべきなのか混乱し、診療体制にひび割れを生じる。何事もそうだが主役と脇役が役割をはき違えると、決して良い結果を生まない。
経済社会で様々な企業の不祥事が次々と露見することで、企業経営における企業の社会的責任【CSR】が問われはじめている。利益を得る為には手段を選ばない、勝てば官軍という経営思想を今や社会も受け入れなくなってきた。良い傾向だ!
社会的責任を果たすことによって企業の存在価値が認められる、というのが
CSRの経営理念。社会的責任イコール社会的貢献となるが、社会的責任と同時に社会貢献を意識しなければ意味をなさなくなる。という視点で推し量れば不二家は破綻が宿命?経済社会で社会的責任が問われれば、おのずと歯科医療・医院の社会的責任も問われてくる。
そもそも企業は誰の所有物なのか?支配権は株主にあったとしても、企業といえども公的存在(公器)
であり、不二家の創業一族のように私物化しようとすると必ずや不祥事を招き入れる。
先月、CSRセミナーを受講し、一部上場企業の事例発表を聞いてきた。座長は専門家を自認する某大学の教授。学者は論文を発表することで社会的に評価されるが弱点もある。学位取得論文等は従来発表された論文を横に水平展開した内容で取得する場合が多い。横に水平展開ということは枝葉末節的な内容であり、本質的な内容にはならない。
枝葉末節的な事は語れても本質的な事は語れない、というのが古からの定説で、枝葉末節に固執していると物事の本質が見えなくなる。経済学者が机上の経営学は語れても、経営の本質を語れないのと一緒。経営学は学べるが経営のコツは誰も教えず、自分の体験からコツを取得する以外に道はない。
セミナーでは倫理観を含め社会的責任を全社員に浸透させる困難さを述べていたが、残念ながら継続的成長発展の要となる道徳【仁・義・礼・智・信】というものが一切語られなかった。
(以下略)

